銀歯ってどのくらいもつの?
投稿日:2023年4月15日
カテゴリ:院長ブログ
前回、銀歯の材質についてお話しました。その材質がお口の中でどのくらい耐えられるか?というのは、歯にくっつけるときの「接着剤」も関係してきます。
一般に、保険適用の範囲内で使われる接着剤は接着力がそれほど高くありません。そのため、そもそも削った歯に詰め物がぴったり合っている患者さんは少ないといえます。また、そうした接着剤は粉剤といって粉末と液体を混ぜて使うタイプがほとんどなので、時間が経つと唾液などの影響で溶けやすく、隙間が生まれしまいます。
実際、銀歯の色が目立つからと、白いタイプのかぶせ物への変更を希望した患者の銀歯を外してみると、痛みはないのに銀歯の下が虫歯で真っ黒になっていた……というケースは少なくありません。
銀歯の耐用年数は、一般的に平均5~7年程度だといわれています。もちろん個人差があるので20年近く問題ない人もいますが、子供の頃に治療で入れた銀歯がそのままになっている人は、外して虫歯になっていないかどうかを確認し、詰め直すことをおすすめします。
次回は、銀歯より白い詰め物がなぜ良いと言われるのか、お話したいと思います。
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