Compass「歯科診療のパーソナル・ネットワークづくりを！」（3）

2020年から2021年の中で計6回、歯科医専門誌「デンタルダイヤモンド」に掲載された、小林歯科医院理事長「小林和一のコラム」をご紹介しております。

第五回は2021年7月「歯科診療のパーソナル・ネットワークづくりを！」です。

≪≪≪ 前回からのつづきです。

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このような患者さんを経験しましたので、口腔内の状況にもよりますが、遠方から通っている高齢の患者さんには、治療終了後、なるべくお住まいに近い歯科医院を紹介するようにしています。どれほど元気そうに見える患者さんでも、いつ事情が変わるかわかりません。そのとき、患者さんとわれわれの双方が、途方に暮れないように備えておくことが必要です。筆者は、患者さんの事情により通院が困難になりそうになったとき、あるいは動的な治療から安定したメインテナンス期に移行した段階で、その患者さんのお住まいにできるだけ近い歯科医院にその後を託せるよう準備しています。

筆者が最大限活用しているのは、他のスタディグループや臨床家たちが集う学会などの交流です。以前にも書きましたが、読者のみなさまにはできるだけ多くの臨床家が集まる学会に参加し、これはと思う先生と知り合いになり、自己研鑽と同時に歯科診療のパーソナル・ネットワークを構築しておくことをお勧めします。