「ホワイトニング」清潔感のある自然な白さ
投稿日:2023年4月17日
カテゴリ:院長ブログ
近年、健康意識の高まりから口腔ケアへの関心も強くなり、歯を白くする「ホワイトニング」が注目されています。女性だけでなく、中高年男性が施術を受けるケースも増えています。
ホワイトニングとは、歯を削らずに専用の薬剤を使い科学的に歯を漂白する施術です。学術的に効果が認められている薬剤を使用する施術を行えるのは、歯科医師または歯科衛生士の資格を持つ者に限られます。
大きく2つの方法があり、歯科医院での施術は「オフィスホワイトニング」、歯科医の指導の下で本人が自宅で行う方法は「ホームホワイトニング」と呼ばれ、後者の方が白くなるのに多少時間はかかるものの、持続性が高いのが特徴です。
歯が着色する原因は大きく2つあります。1つ目は加齢によって歯の表面を覆っている半透明で白色のエナメル質が摩耗し、内部の黄色っぽい象牙質が透けて見えやすくなるため。2つ目はステインによる着色で、飲食物に含まれる色素がエナメル質の中に浸透して沈着することで起こります。ホワイトニングは、エナメル質の中に浸透した着色物質を、薬剤が分解されて生じるフリーラジカルで分解し、歯を白くします。着色物質は高分子構造の有機質で、高分子であるほど色が濃くなり、低分子になると色が薄くなります。フリーラジカルは、その高分子の着色物質と結合して分解し、低分子にして無色化するのです。また、薬剤から生じたフリーラジカルはエナメル質の微細構造を変化させるため、屈折率が変わって白く見えるようになります。
次回はホワイトニングは歯に害はないのか?という点をお伝えします。
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