「顎関節症」早目の対処が大切です。
投稿日:2023年4月27日
カテゴリ:院長ブログ
新型コロナウイルスの流行により、リモートワークやオンライン会議が定常化したせいか「顎関節症」が増加しているように感じます。こうした勤務パターンが続いたり、コロナ前よりリモートワークが増えたという方は「顎関節症」のリスクが上がっています。自覚症状がない方も、まず「顎関節症」とは何なのか、どのような環境がリスクとなるのか、ぜひご一読いただければと思います!
顎関節症とは、顎の関節や顎を動かす筋肉に異常が起こり、「顎が痛む」「口を大きく開けられない」「口を開けると顎が鳴る」といった症状が表れる疾患です。この3つの症状のうち1つ以上に該当し、他に疾患がない場合に顎関節症と診断されます。
原因はさまざまで、歯ぎしりや食いしばりといった生活習慣、無意識に上下の歯を噛み合わせているTCH(歯列接触癖)と呼ばれる癖、それらの原因となるストレス、片側に偏った咀嚼、猫背のような前傾姿勢など多岐にわたります。そのため一概にそうとは言えませんが、リモートワークが浸透したことで、体をあまり動かさない環境下でパソコンやスマホの画面に集中する時間が増え、無意識のうちに歯を食いしばったり、長時間にわたる前傾姿勢や顎の筋肉が緊張している状態が続き、顎関節症につながるリスクがアップしていると考えられます。
顎関節症の症状が表れたとしても、命に関わったり、日常生活が送れなくなるわけでありません。しかし、そのまま放置していると急に口がほとんど開けられなくなって食事に苦労したり、頻繁にこめかみのあたりが痛むなどして生活の質は大きく落ちてしまいます。実際、「朝起きたら口が開かなくて…。今、仕事を抜けてきたんです!」と慌ててご来院される方が増えたと感じています。
次回から、「顎関節症」のセルフチェック&セルフケア、そして小林歯科医院でも行っている治療法についてもご紹介いたします。
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