歯科の新しい病名「口腔機能低下症」について|世田谷区経堂の歯医者|小林歯科医院

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歯科の新しい病名「口腔機能低下症」について

投稿日:2023年4月23日

カテゴリ:院長ブログ

 20184月、保険改定で歯科領域で「口腔機能低下症」と呼ばれる新たな病名が認められました。この「口腔機能低下症」とは、一般にはそれほど知られていないのではないでしょうか。そこで、今回、その疾患や検査についてご紹介したいと思います。

 噛む、のみ込む、味わう、会話するといった機能は、口腔が担っています。口腔機能低下症は、加齢によって、こうした咀嚼、嚥下、唾液分泌、感覚などの機能が低下する症状が表れる病態です。

 口腔の機能が複合的に低下している状態を放置していると、食べ物をしっかり噛んでのみ込むことができなくなり、低栄養につながります。すると、体重の減少、歩行速度の低下、筋力の低下などがみられるフレイルという状態になり、さらに、筋肉量が減少するサルコペニア、運動器の障害で歩行や日常生活に支障を来たすロコモにつながります。こうなると、寝たきりで要介護の状態になる可能性が高くなってしまうのです。

 高齢になると、どうしても口腔機能が衰えるうえ、歯周病や虫歯、入れ歯が合わないなどで口腔内環境が悪化したり、生活習慣病などの慢性疾患が要因になって、さらに口腔機能が低下しやすくなってしまいます。しっかりと対策を講じたいところです。そのためには、いまの口腔機能がどんな状態なのかを把握する必要があります。小林歯科医院では「口腔機能精密検査」を実施しております。

 ​次回、詳しい検査項目や評価の方法などご説明いたします!​

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