歯周病の治療「組織再生誘導法」とは(3)|世田谷区経堂の歯医者|小林歯科医院

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歯周病の治療「組織再生誘導法」とは(3)

投稿日:2023年5月5日

カテゴリ:院長ブログ

進行した歯周病の治療法として「歯周組織再生療法」が有効なケースをお伝えしていますが、今日は歯槽骨の欠損が多い場合について、ご説明いたします。

歯周病の重度、歯槽骨の欠損が多い場合は、線維芽細胞の増殖因子を主成分とする薬剤を歯根に塗ることに加えて、骨の成分などから作られた材料を充填したり、人工膜をかぶせる方法もあります。

いずれの場合も、処置のあと歯茎を元の位置に縫合し、およそ10日前後で抜糸します。「歯周組織再生療法」では縫合も重要なポイントです。しっかりと正確に縫合しないと、口腔内の細菌などが傷口からどんどん侵入して、再生を妨げてしまいます。そのため、歯科医には切開と縫合の技術が求められます。

この治療によって、一般的におよそ半年後には歯槽骨が再生します。1本だけでなくほかにも垂直性の骨欠損が進んでいる歯があれば、「歯周組織再生療法」を同時進行で行うこともあります。再生を促した後のレントゲン検査と歯周ポケット計測の結果によっては、再び歯茎を切開して再生の状態を確認し、薬剤や材料を補充するケースもあります。

歯周病の治療は、患者さんと私たち歯科医や歯科衛生士とで、根気強い治療(通院期間)が求められます。

さらに、歯槽骨が再生して歯周ポケットの状態が改善しても、普段の歯磨きが不十分だと再び歯周病になってしまいます。ですから、歯周病治療では何よりも正しいブラッシング指導を重視しています。ぜひメインテナンスを継続的にお受けいただきたいと強く願っております。10年、20年後に、あのとき頑張って治療してよかったと言っていただけるような医院でありたいと、思っています。

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