「口腔機能精密検査」その内容とは(2)
投稿日:2023年4月25日
カテゴリ:院長ブログ
前回は「口腔機能精密検査(全⑦項目)」①~③までご紹介しました。今日は④~⑥をお伝えします!
④舌口唇運動機能低下
しっかり発音できているかを確認する検査です。『pa』『ta』『ka』という音節をそれぞれ5秒間発音してもらい、1秒あたりの回数を算出します。いずれかが6回未満の場合、舌口唇運動機能低下とされます。
⑤低舌圧
舌圧測定器を使って、舌にしっかり力が入るかどうかを評価します。舌圧計につながった小さな風船状の舌圧プローブを口に含み、舌と口蓋との間で数秒間押し潰してもらいます。最大舌圧が30(kPa)未満が低舌圧です。
⑥咀嚼機能低下
2つの方法のいずれかで評価します。1つはグルコースという成分が含まれたグミゼリーを20秒間咀嚼してから水と一緒に吐き出してもらい、測定器を使ってグルコースの溶出量を測定します。グルコース濃度が100㎎/デシリットル未満で咀嚼機能低下とされます。あるいは、グミゼリーを30回咀嚼してもらってから、どれくらい粉砕されたかを資料と照らし合わせて評価します。
次回、最後の検査項目と費用についてもご紹介いたします。
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