Compass「カメラを持って記録を撮り、経過観察しよう」(3)
投稿日:2023年5月22日
カテゴリ:理事長のつぶやき
2020年から2021年の中で計6回、歯科医専門誌「デンタルダイヤモンド」に掲載された、小林歯科医院理事長「小林和一のコラム」をご紹介しております。
第一回は2020年3月「カメラを持って記録を撮り、経過観察しよう」です。
≪≪≪ 前回からのつづきです。
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5年後、7年後、10年後、15年後……、カメラで写し取った術後経過の記録写真は歯科医師としての自分の力量を虚飾なく評価してくれます。技術力はもとより治療法についても、歯科雑誌で盛んに取り上げていたからとか、あのとき別の手立ても考えたが結局こちらを選択した、といったものまで、そのときそのときの自分の判断がそこには毅然として写し出されます。記録写真を撮るということは、ある意味で自分が自分にとってのやさしい批判的な ”先生” になることだともいえそうです。そしてその積み重ねはきっと患者さんからの信頼という、このうえない報酬となって結実するに違いありません。
だから歯科医師諸君! カメラを持とう。そして自分を撮るつもりで患者さんの口腔内にレンズを向け、治療の記録写真を撮ろう。ここから臨床医として ”いまよりよくなるための一歩” を踏み出してみませんか。
次回は臨床の基本について考えてみたいと思います。
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